子供が大きくなったら見てほしい少年野球新米監督のブログ

少年野球チームの監督になりました。2人の子供にいつか見せるためにブログを始めます。

vol.06 低学年チームの攻撃方法のひとつ

魔法の言葉

コーチになって1年半、低学年監督になって数か月ですが、自分の担当クラス・それ以外の他チーム低学年の試合、チームの先輩たちの試合にもお邪魔するようにしています。
低学年でも高学年顔負けな素晴らしいチームもありますが、ほとんどのチームがまだまだこれからといった状況。


ピッチャーがストライクが入らない、3塁までは盗塁で進む、バッテリーエラー、内外野エラーでの得点…、がほとんどじゃないでしょうか。昨年の低学年クラスも素質のある投手でしたが、なかなかストライクを取るのに苦労している試合が多かったです。
ストライクを取るための練習はまた後程。


その現場を見て、自身が監督となった状況で、どういう試合運びをしていこうかは割と悩みました。


簡単に言うと四球を狙う、盗塁→盗塁でバッテリーエラーや内外野のエラーで得点。


これがまぁ低学年の野球なんでしょうが、それをそのまま伝えても高学年になったときに対応できなくなってしまうかもと、思いました。
また、練習ではしっかり打つ練習をしているのにその機会も待てのサインによって選手のモチベーションにも影響してくる。
2ストライクまで待たせておいて1球で仕留めろ!なんてこれもまた難しい話…。

カウントを作ろう

色々考えた結果、今実践していることは「カウントを作ろう!」という言葉の魔法を用いた戦略です。


バッティングカウントって低学年に説明するのは難しいし、そもそもファジーな言葉で2-1をそういうときもあるし1-1をそういうときもある。
低学年のピッチャーはまだまだコースの投げ分けができるわけでもないし(いっちょ前にサイン交換したりしてますけどね)、0-2だとしてもいつだってストライクが欲しいのです。


その中で今私が選手に言っているのは「3-1」を作ろうということです。


いつだってピッチャーはストライクが欲しいですが、選手と話すときに「3-1になったときピッチャーっていつも以上にストライクを取りに来ると思わない?自分がピッチャーだったらどう?」と聞きます。


3-1を作って次は絶対ストライクが来ると信じて打ちにいこうと伝えています。


【カウントを作る=それまでは待て】


なので、作戦としては待てですが、ここが言葉の魔法な部分。
「カウントを作ろう!」と言う魔法で、選手はそれを作るための前向きさが生まれるのです。

魔法を信じる

そして実際3-1が作れたら「もうお前の勝ちだよ!良くやった!」と労いながら、次のストライクに集中させます。


次は絶対ストライクだから!と信じることによって狙い撃ちができますし、それでもボールなら四球。
これがやってみてわかったのですが、集中力が増しているせいか、選球眼も良くなるのです。


自分を信じろ、仲間を信じろ、と同じように、次の球がストライクが来ると信じろ!ということです。


今のところそれを徹底することによって選球眼もそうですが、ヒットやしっかりした内野ゴロが増えた気がしています。


ただし、例外もあり、初球がストライクに限ってはもう待っていたらカウントは作れませんので打てになるのですが、そもそも打席へ入る集中力も高まっている気がしているので良い戦略だなと今のところは思っています。


もう1つの例外は1年生はとにかく3回振ってこい!と送り出しています。
バットに当たるということはこういうことかという経験をしてほしいので。
バットに当てるだけでベンチも保護者も大騒ぎ。


夏のメインの大会まではこれでいくかなーと思っています。

vol.05 バッティング

試合のための練習

バッティング練習は低学年のみならず選手皆が好きな練習ですよね。


・素振り
・ペッパー
・ティーバッティング
・トスバッティング
・ロングティーバッティング
・シート(ケース)バッティング


使うボールも


・カラーボール
・テニスボール
・サンドボール
・軟式球
・シャトル


様々な練習がありますが、練習場所、試合が迫る状況によってうまく使い分けていく必要がありますね。


シートバッティングが実践に近くて一番良い方法かもしれませんが、打者が9人いたとして、投手が選手だとボールが続いて結果、何球振れたんだと、大人が投げるとこんな身長から投げ下ろす選手なんて特に低学年ではいない、膝立ちで投げると、実際のモーションでないのでタイミングが取れないので後ろの溜めがなくなる…。


2時間の練習のうち、30分バッティングに割いたところで何スイングできるのか、スイング数は多ければ多いのか、答えは出づらいし、結果何をしたら一番効率的なのかが分からなくなってしまいます。


私も最初は自分で投げるのが一番コントロール良くいくし、子供のスイング数が増えると思ってましたが、3スイングが6スイングになったところでバッティングに於ける成長曲線状に乗るとは到底思えなくなりました。


そして、ただ打たせるだけにするか、実践にするかでも変わってきます。


スイング数はとても大事だと思っているので、今は私は先ず練習現場でも素振りから始めます。


宿題として課せられていますが、家で振ってる選手、そうでない選手は一目瞭然です。
そして、振ってると言ってもただ振っているのと集中して振っているのではわけが違います。


家でしっかり振るためにも、監督の目の前で緊張感をもって振らせることが一番大切なことだと思います。


更に、構え方、グリップの握り方、バットの出し方、いくつも矯正したい部分は出てきますが、キャッチボール同様、私は少ないポイントでしか指導はしていません。

とにかくフルスイング・前で取るミートポイント

それは、フルスイングすることと、後ろでしっかり力を溜めてミートポイントは自分が思う以上に前にしなさいということのみです。
低学年に於いては気になるポイントはあっても、楽しいはずのバッティングからあまり個性を奪うこともしたくないので細かくは言いません。


その代わり、フルスイングと力を溜めることと、とにかく前でポイントをとることはしつこいくらい伝えます。


試合で打席に選手が立った時も「フルスイングな!」、「前でな!」しか言いません。

緊張するのは当たり前!緊張してこいと送り出す!

緊張して力が入っています、緊張するなっていう方が無理です。
楽しめ!って言ったって楽しめません。
それでいいなーと思ってます。
緊張して力いっぱいグリップ握っちゃう。


それでいい。


だけど自分なりにフルスイングして来いと。
とにかく体の前でミートポイントもって狙えと。


それだけで意外とバットに当たるものです。
更にはしっかり引っ張れて良い当たりも増えます。


バットコントロールやくさい球カットなんて、このフルスイングの延長線上にあるので、先ずは思い切ってフルスイングです。


上記で書いた練習の中でそのフルスイングを特に身に覚えさせるにはトスとロングティーかなと思います。


低学年を見ているとトスとロングティーの場合、ふわっと浮いたボールに対してあわせてスイングするので弱くなりがちです。なので、実際打席に立ってもスイングが鈍る。ボールに合わせてしまうのです。
それを回避するにはトスでもロングティーでもふわっと投げずに下からシュッと投げてあげることです。
トスバッティング用の練習にならないように、ロングティー用の練習にならないように、練習のための練習にならないように、その時からフルスイングを言葉に出して実施させると良いと思います。
なお、急に速い球を投げても振り遅れてコーチに当たる可能性もありますのでご注意ください。


実践練習はまた投稿しようと思いますが、打つ内容についてはとやかく言わず、思い切って打って来いと言っています。
内野ゴロで悔しくて泣いてしまう選手もいたりしますが、ゴロを打てたことを褒めてやる、フライを上げても、下を叩いているからとかじゃなくて、しっかり振ってるから上に上がるんだぞ、次はヒットだ!と、とにかくポジティブに指導することを心がけています。


実践練習は意外と試合前には行わず(ポイントポイントで止めて教えていく必要があるので)試合前は良いイメージを持たせるため、グラウンドが広く取れればロングティーで良い打球を打たせてあげることにしています。


実はこれも選手に応じて投げるポイントが変わります。

監督・コーチが快音を仕立て上げる

少し高めが好きな選手、低めが好きな選手、インコースを引っ張るのが得意な選手、アウトコースをセンター返しするのが得意な選手と様々な得手不得手があると思いますので、監督・コーチはそれを把握したうえで、そこに投げてあげる、更に余裕があれば「〇〇は外が苦手だから3球だけいくぞ」と敢えて苦手なところを伝えた上で、ちょっとそれよりも甘いコースに投げ(ここがポイントです)、きちんと打てる球を与えてあげてください。
それを見事に打ち返せば、苦手だと思っていたコースをしっかり打ち返した自信になります。


ロングティーの時は快音をこちら側から仕立ててあげるのです。


これが試合のための練習です。


トスバッティングも同様にコース毎だったりサーキットでも書きましたが、選手のメリハリのために逆手、スクワットでのトスをしてみると飽きも来ず楽しんで練習ができます。
後は、画像などがないのでわかりづらいですが、歩き打ちというのもやったりしています。


低学年ですので、意味があるということよりも飽きずに楽しんでやれる練習を考えていきたいものです。

vol.04 看護当番

永遠なる課題

私は物心付いた頃から父からのパワハラに近い(?)練習によりボールを追いかけ、当たり前のように少年野球(軟式)、中学(軟式)、高校(硬式)、大学(軟式サークル)、社会人(軟式草野球)まで野球を続けてきました。


野球経験はないものの、剣道で国体選手までいっておきながら、野球が好きだった親父の影響だと思いますが、今はこの世にいないので当時の思惑なんなを聞くことができません。


小学1年から地域の少年野球に入りましたが、もちろん当時のことはよく覚えていません。


始めて参加した練習で調子こいてコーチとのキャッチボールをサイドスローで投げて笑われた記憶だけ何故か鮮明に覚えています。


おそらく毎週土日活動して、試合があればコーチ車で移動してやっていたのでしょう。


私のいたチームは人数が多かったので常に保護者に囲まれてコーチ、そうでない人の区別もつかないくらいの中で活動していました。


今はLINEやExcelを使ったスプレッドシートで簡単に情報共有できますが、当時はあったとしても自宅電話での連絡網のみ。


よくやってましたよね…。


コーチを始めた時に実母にどうやって当番とかやってたの?と、聞いてももう前月の段階で誰がいつ当番に入ると決まっていたと。


それを組み上げる保護者、それをこなしていた保護者、今考えると尊敬しますね。


我がチームでももちろん当番はあります。


昔より共働き家庭も増えているので両立はなかなか大変だと思います。
小さい兄弟がいたり。


そして、スタッフ側に回った私としては日々のお母さんの当番はありがたく思っています。


その一方で、「少年(学童)野球=お当番保護者の壁」という永遠なテーマがあることも認識してます。


スタッフへのお茶出しだけならいらないんじゃないかというのも一理ありますが、選手のケア、地域クラブへの活動報告、試合になると相手チームのお当番の方とのコミュニケーションと、書き出せばきりがないほどのフォローアップをしてくれています。


子どもが少年野球に入りたくても、お当番が大変そうだからと何かしらの理由をつけてしまっている話をよく耳にします。


最近出てきた軟式クラブチームだと当番は無いチームがあり、それも一つの"ウリ"になっています。


当番廃止にしたら選手が5人でも入団してくれるならそれもありなのかもしれません。


当番無しで担当コーチが、水分補給にたいしての水筒への水入れ、誰かが怪我をした時の手当て、必要あれば病院へ、保護者への連絡、、。


私としては看護当番も月に1度だけですよーと、手軽さを"ウリ''にするなら、監督・コーチ関係なく、月に1度の担当コーチ(当番)でも良いんじゃないかなぁと思っています。


もちろん保護者の方々の理解なくしては成り立たないことは分かっています。


しかし、この半永久的な問題が野球を始めるきっかけを奪う一端を担っているとするならば、そろそろ対策を打たなければならないのではないでしょうか。