vol.04 看護当番
永遠なる課題
私は物心付いた頃から父からのパワハラに近い(?)練習によりボールを追いかけ、当たり前のように少年野球(軟式)、中学(軟式)、高校(硬式)、大学(軟式サークル)、社会人(軟式草野球)まで野球を続けてきました。
野球経験はないものの、剣道で国体選手までいっておきながら、野球が好きだった親父の影響だと思いますが、今はこの世にいないので当時の思惑なんなを聞くことができません。
小学1年から地域の少年野球に入りましたが、もちろん当時のことはよく覚えていません。
始めて参加した練習で調子こいてコーチとのキャッチボールをサイドスローで投げて笑われた記憶だけ何故か鮮明に覚えています。
おそらく毎週土日活動して、試合があればコーチ車で移動してやっていたのでしょう。
私のいたチームは人数が多かったので常に保護者に囲まれてコーチ、そうでない人の区別もつかないくらいの中で活動していました。
今はLINEやExcelを使ったスプレッドシートで簡単に情報共有できますが、当時はあったとしても自宅電話での連絡網のみ。
よくやってましたよね…。
コーチを始めた時に実母にどうやって当番とかやってたの?と、聞いてももう前月の段階で誰がいつ当番に入ると決まっていたと。
それを組み上げる保護者、それをこなしていた保護者、今考えると尊敬しますね。
我がチームでももちろん当番はあります。
昔より共働き家庭も増えているので両立はなかなか大変だと思います。
小さい兄弟がいたり。
そして、スタッフ側に回った私としては日々のお母さんの当番はありがたく思っています。
その一方で、「少年(学童)野球=お当番保護者の壁」という永遠なテーマがあることも認識してます。
スタッフへのお茶出しだけならいらないんじゃないかというのも一理ありますが、選手のケア、地域クラブへの活動報告、試合になると相手チームのお当番の方とのコミュニケーションと、書き出せばきりがないほどのフォローアップをしてくれています。
子どもが少年野球に入りたくても、お当番が大変そうだからと何かしらの理由をつけてしまっている話をよく耳にします。
最近出てきた軟式クラブチームだと当番は無いチームがあり、それも一つの"ウリ"になっています。
当番廃止にしたら選手が5人でも入団してくれるならそれもありなのかもしれません。
当番無しで担当コーチが、水分補給にたいしての水筒への水入れ、誰かが怪我をした時の手当て、必要あれば病院へ、保護者への連絡、、。
私としては看護当番も月に1度だけですよーと、手軽さを"ウリ''にするなら、監督・コーチ関係なく、月に1度の担当コーチ(当番)でも良いんじゃないかなぁと思っています。
もちろん保護者の方々の理解なくしては成り立たないことは分かっています。
しかし、この半永久的な問題が野球を始めるきっかけを奪う一端を担っているとするならば、そろそろ対策を打たなければならないのではないでしょうか。