子供が大きくなったら見てほしい少年野球新米監督のブログ

少年野球チームの監督になりました。2人の子供にいつか見せるためにブログを始めます。

vol.09 小学校練習 メインver.(ラケットワンバンて何だ?)

グラウンドメイン練習は選手たち大喜び!

とある日の小学校練習メニューです。


私は週中にメニューを考え、コーチ陣に共有しています。
殆どは時間に応じての組み合わせなのでそこまで大掛かりなことではありません。
選手にも当日、練習前に今日のメニューをざっくり説明します。
次、何をやるかわからないまま進めるより、スタッフでも選手でも練習メニューを知っておくことは重要だと思っています。


普段は端っこ練習が多い低学年は、メインで使える時を本当に楽しみにしています。


□グラウンド作り+体操アップ(20min)
□キャッチボール(45min)
2-4年
通常→塁間ワンバン→塁間ワンバンフットワーク→遠投→全力→14mピッチング→フットワーク→アメリカンクラシック
1年
通常→塁間ワンバン→遠投→10mピッチング・クラシックは対大人でやる
□ゴロ捕球→コの字(20min)
□ラケットワンバン→ラケットノーバン(20min)
□シートノック(20min)
□実践練習

ピッチャー:A→B→C→D
キャッチャー:コーチ
1-2塁間:コーチ
三遊間:コーチ
*バッター打順毎:出来れば4周
*全て0-0から、四球は有。

ランナー1塁→盗塁(コーチは離塁→スタート中心に見てください)
ランナー2塁→ヒッティング
ランナー3塁→ヒッティング
*全て1-1から、四球はそのまま(2連続の場合は考えます)。


□サーキットトレーニング(残り時間を3等分)
①素振りメイン(最低50スイング)+トスバッティング(1年Tスタンド)
*素振り周り気を付けてください
*逆手、スクワット、高め、低め、連続
→5球ずつ
②走塁(駆け抜け→盗塁→第2リード)
③シャドウピッチング→ゴロ取り(2人1組→コの字→ゴロ・フライ)


キャッチボール内容・ゴロ捕球などは前述していますので、

初めて出てくるワード「ラケットワンバン→ラケットノーバン」の説明を。


目から鱗のワンバン捕球練習

この練習を始める前は、フライ練習は手投げで行ったり、バットで打ったりで行っていましたが空間認知力・単純に怖い、という理由で手投げは取れてもなかなかバットで打つと飛距離の問題もあり難しい…。


いつか捕れるようになるとは思うけどそれまでこの練習を続けるのか、と悩んだ挙句、得意のネットサーフィン。
すると元ロッテの岡田氏のブログにたどり着いたのです。

これは目から鱗でした。


落下点に入る、その距離を自分でつかむ、先ずはワンバンで捕る練習だ!
さらに、うちのコーチには元テニス選手のスペシャリストがいるじゃないか!
と、言うことでJ球をテニスラケットで打ってもらい、先ずはワンバンで捕球する練習から始めました。


すると、普段は怖がる低学年の子供たちも、イベントぽい練習内容に楽しんで挑むことができ、更にはワンバンを確実に捕ることができるようになりました。


ポイントとしては最初は大きな弧を描くようなフライを落としてあげることです。
待っている選手たちにも、「前前!後ろ!そこ!」と、思うがままに指示を出してごらんと伝えています。
待っている間もきちんと軌道を見て参加させるためです。


また、慣れてきたら低学年のフライの軌道(弾道やや低め)で行います。
より実践に近づけていきます。


そして、最後の仕上げは実際にノーバンで捕る練習です。
これもラケットで引き続き打ちます。最初はうまくはいきませんが、段々と捕れるようになります。
これもつまらない練習の一環として、出来る限り毎回行っている練習です。


フライだけの練習でなく、もし後ろに逸らしたら、きちんと追わせて次の選手とその次の選手で中継プレイの練習もしています。


フライワンバン→ノーバンを取り入れ、およそ3か月くらいは要しましたが、フライをキャッチできる確率がだいぶ上がりました。


オールファーストのみ!ボール回しでベースカバー・集中力アップ!

そしてシートノック。


我がチームでは試合の時、内野は基本的に全てオールファーストです。
中間守備で、ランナー見て云々なんて「100年」とは言いませんが、「2年」早いです。
もちろん自分で考えて状況判断できれば良いのですが、それはもう少し後かな。


先ずはオールファーストを徹底。
1つアウトを取る重要性ですね。
ちなみに、ノーアウト・ワンアウト満塁の時のみホームで1つアウトを狙おうと言っています。


ですので基本オールファーストのみの練習。


しかし、それだけでは待っている選手もボケっとしてしまいますので、ボール回しをすることによってベースカバーに入る意識付けを併せてやっています。


例えばサードゴロ→ファースト→キャッチャー→セカンド→サード→キャッチャー。
セカンドゴロ→ファースト→キャッチャー→セカンド→サード→キャッチャー。


1つ1つのプレイに時間はかかりますがボールを繋ぐ意識とベースカバーの意識がこれで高まります。
ベースカバーの意識が高い選手が、そうでない選手に声をかけてあげることもできるので一石二鳥三鳥です。


先ずは手投げで転がし、ゴロ捕球でもやる捕ったところで止まる!というところからやらせ、膝立ちで低学年のゴロの軌道を意識した打球を心がけています。


外野はしっかり抑えて内野に返す練習。
我がチームの場合外野は1年生なので気分を盛り上げて、どんどん声かけてあげるようにしています。
ゴロを捕れたら小騒ぎ!フライが捕れたら大騒ぎ!!


バックホーム一本なんて現実的ではないですが、イチロー選手のレーザービームなんかを真似したがるのでどんなとこにボールがいってもいいから最後は一本で投げさせてます。


長くなってしまったので実践練習は別掲します。

vol.08 家での練習

我がチームでは一つ上のクラスの監督さんから素振りとシャドウピッチングの宿題を出されています。


私の家では監督の息子たちであるので、宿題を出される前から素振りは日課としてやらせてました。


やらせてた、と言う表現以外当てはまりません。


練習になると、なんでも頑張る選手たちは家に帰ると、急に大好きなはずの野球の練習が億劫になります。


私も小学校の時は素振りはやらされていた記憶があります。


なかには自分から進んでやる選手もいるでしょうがなかなか難しいことです。


ある時長男に


「なんで家では素振りやシャドウがめんどくさくなっちゃうんだろう」


と聞くと、


「1人でやってもつまんないんだもん」


想定内の返事でした。


1人で外でやるのはちょっと怖い、弟とやっても張り合いがなく訳もなく喧嘩になる、パパにいてほしい。


想定内の返事です。


まあ夜が怖いなら朝やれよとか、見れる時は見るよとか言いながらも、自らの意志でやってほしいと思ってしまいますよね。


そこで頭を悩ませ、ネットサーフィンの上で辿り着いたのが100本1塗りでマスを進める色ぬりシートです。


ちょっと探したんですけど見つからなかったので後日アップします。


これの改良版を作り、素振り道として、作成し配布。


低学年の心をくすぐり、今では我が子は積極的に素振りをするようになりました。


同じようにシャドウでも作らないといけないなと思ってるところです。


また、チームの活動では仲間がいる、自宅では1人だからできない。


そこについても考え方を伝授。


野球はなんのためにやってるのか。


3年生の長男は形式的に自分のためと回答しますがそれはどうしても無理がありますよね。


チーム練習では、仲間がいるから頑張れるというのが根底にあるわけで、そしたら仲間のためにそれぞれが頑張れば、仲間のためのチームになり、結果自分に返ってくる。


試合では、親が見てるから頑張れるというのも根底にあるわけで、そしたら親のためにそれぞれが頑張れば、結果自分に返ってくる。


自分のためだなんて背伸びしなくていいんだよと伝えてあげるようにしてます。


「1人はみんなのために、みんなは1人のために」


良くできた言葉だなーと思います。


低学年に理解は求めませんが、その意味は伝えたい。


「誰が為に鐘は鳴る」


ヘミングウェイの有名な作品です。


その意味がわかるまで、寄り添いながら指導していきたいと思います。

vol.07 ピッチング練習

低学年の野球はピッチャーの出来で80%以上は決着がつくんじゃないかなと思っています。
それだけ大事なポジションです。


低学年の選手たちにどこをやりたいと聞くとほぼピッチャーをやりたいと答えます。
もちろん皆に投げさせてあげたい。


しかし、、、ですよね。


我がチームでは前述しましたが、キャッチボールの中に14mキャッチボールとして投球練習の時間を設けています。
上級生もたまにやっているのですが、低学年チームのヘッドよりの進言により低学年では必ず取り入れるようにしています。




キャッチボールがアップの一環とならぬように、集中力を高めるため、様々な内容を取り入れていますが、14mピッチングキャッチボールの時は楽しそうにやっていますね。


そして今は11人の選手の中から今年は4年1人、3年3人と4人の選手にピッチャーを担当してもらっています。


ピッチャーとしての練習は実践練習のみ

その練習方法ですが、現状、ほぼ実践練習のみ。


何故かというと今一番大切なのはストライクを入れること。


そういう意味では日々の14mキャッチボール、日々のシャドウピッチングでその軸は着々と身になっているのです。
キャッチャーを座らせて投げ込むという練習は現段階では意味をなさないというのも判断の一つです。
意味をなさないとはオーバーですが、ストライクを入れるための練習でストライクが入るのか、入らなかったらどうするのか、本人は自信を無くすだけ。
試合の緊張感はピッチャーとキャッチャーだけの投球練習からは得られないと考えています。
そもそも14mキャッチボールの中で、ストライクが入る選手に機会を与えているということもあり、投球練習をするくらいなら他の練習で伸びてもらおうと思っています。


それだったら楽しく行うピッチングキャッチボールで感を養い、日々繰り返すシャドウピッチングで体幹を鍛えるだけで充分なのです。


実践練習内容は後述しますがカウントは1-1から行っています。
対1年生の時は0-0からにしています、3回振ってほしいので。
よほどのことがない限り四球は四球で進めますし、三振でバッター交代です。


ボールが先行してしまう状況が出てきたら一つだけアドバイスをします。


それは(右打者の場合)、「キャッチャーの右ひざをめがけて投げろ」と言うことです。


キャッチャーにも外角に大きく四角を作って構えなさいと伝えます。
その四角を縦に軸と理解させ、最悪ボールになってもしょうがないよと言っています。


残念ながら我がチームのキャッチャーは体が大きい方ではないのでどっしり構えられない。ですが、ミットと右手で大きく大きく四角を作らせることによってそこを的にして投げさせるようにしています。


それで少しは修正できるようにはなっています。


また、実践の時はスコアを取って、ストライク、ファール、ボールをカウント、ストライク率も計上するようにしています。


現在の2番手3年生はストライク率7割、大したもんです。
4人の選手の合計でも6割くらいはいっていたと思います。

低学年ピッチャーにはフィジカルよりメンタル

そして、ピッチャーをやる選手には具体的なフィジカル練習と言うよりは、メンタルよりな指導と提言をしてあげるようにします。


3ボールになったらもう諦めて(四球OKの気持ちで)思い切り腕振ってごらんとか、ピッチャーが投げなかったら試合が始まらない、ある意味王様なんだ、自分の投げたいペースでやってごらん(間を取れと言ってもまだまだわからないので)とか、自身が感じるイメージの先にいつか自分で考えることができるような種まきをしてあげるイメージです。


そりゃストライクが百発百中入る練習方法があればぜひ採用したいところですが、現在では緊張するのは当たり前、目いっぱい投げてこいと送り出します。