vol.31 選手の褒め方、叱り方、接し方
低学年は褒めて伸ばす。
怒っちゃいけない。
と、よく目にしますが、前にも書きました通り、野球以外のことで私は迷いもなく叱ります。
目指せ昔の隣の家のオヤジ状態。
もちろん色々な前提があるので、それがクリア出来ない場合に限ります。
監督・コーチの話をふざけて聞けない。
選手同士いつまでも喋ってる。
移動車中でのマナーが悪すぎる。
相手を思いやれる言葉がかけられない。
もちろん他にもありますが、私は接し方としては最初はいつもと同じトーンで注意喚起。
そこで気づく選手もいれば、怒ってないから大丈夫と判断する選手もいます。
後者の場合、それが続くのでその後は名指しで、あくまで同じトーン。
それでも直らない場合は、モードを一気に上げて叱ります。
その練習に参加させないとかじゃなく、全員次に進めない旨を伝え、そこで理解したら(たいていそこで止まりますので)すぐにこちらも切り替えて、頭の一つでも撫でてやり、いつまでも引っ張らないことが大事かと思います。
たいてい叱られる選手は元気が良いので、ミーティング中であれば、最後にでかい返事でもしたら、それだけで褒めてやればいいのです。
ですので、低学年のコーチにも同じように叱ってもらい、同じように引っ張らずにフォローしてあげるようにお願いし、実施してもらってます。
あの監督、あのコーチ、怖いと思われても良いと思ってます。
目指せ昔の隣の家のオヤジなんで。
叱った2倍フォローして、それを実践するスタッフがいる限り選手の信頼が減ることはありません。
元気が有り余る選手がいれば、真面目な選手、おとなしい選手、たくさんいますし、同じように接してもダメなわけで。
メンタルの長所を見抜いてどんどん引き上げ、また、短所があっても蓋をするのでなくて、それでもいいんだよと伝えてあげる。
短所に蓋をしてはいけません。
それはメンタルもフィジカルも同じだと思います。
前に書きましたが、トスバッティングであえて苦手なところを会話しつつ、そこのちょい手前(実は苦手でない際)に投げてやり、快打を褒める。
メンタルも同じようにしてあげればいいのかと。
あと、私は選手をなるべく抱きしめてやるようにしてます。
ネクストにいる選手に声をかける時もあえて抱きしめる仕草で心臓音を確認して、ドキドキしてるなー、それで良いよと送り出します。
ピンチの時には手を握ってやる。
頬っぺた両手で触ってやる。
時にはそれでパワーを注入してやる!って諭します。
そんな選手との触れ合いがスタッフへの信頼に繋がり、メンタルの成長にも繋がるんじゃないかと、今のところは信じて実践しています。
うちには人一倍背が高いけど人一倍おとなしくてシャイな選手がいます。
その選手の笑顔を引きずり出すのが私の仕事です。
うちにはお父さんが海外転勤で寂しい思いをしている選手がいます。
その選手のお父さん代わりになるのが私の仕事です。
今息子達も入れて11人の選手が低学年チームに在籍していますが、11通りの接し方で活動を続けています。
メンタルの成長がプレイの成長、選手の成長、チームの勝利に繋がると信じて、これからも研鑽に励みます。