子供が大きくなったら見てほしい少年野球新米監督のブログ

少年野球チームの監督になりました。2人の子供にいつか見せるためにブログを始めます。

vol.03 小学校練習 端っこver.

サーキットメニューで飽きずにポイント学習


多くの学童チームは、そのメインの小学校の練習と、区や市といった地域のグラウンドで活動を行っていると思います。


人数の多いチームだと、1つの小学校でのグラウンド練習は大変です。
そのためにグラウンドに出ていくこともありますが、今回は全学年が小学校で活動している時の低学年による低学年のための端っこメニューをご紹介します。


小学校の校庭も決して広いわけではなく、我がチームの場合レフトセンターが狭く、ライト方面が深く取れる作りとなっています。
まぁそのライト方面にもサッカーゴールやバスケゴール、ジャングルジムや雲梯(うんていってこう書くんですね)があったりするのですが。


上級生が基本的にメインを使い、我々はライト奥の僅かなスペースとセンター奥のネット前を端っこと呼び、練習します。
*もちろんメインを譲ってもらうときもあります。


下記がとある週末の校庭端っこ練習メニューです。
たいていアップからキャッチボールの後の1時間強が端っこ時間となります。


サーキットメニュー(20min×3チーム)


①シャドウピッチング+ゴロ・フライ捕球
②素振りメイン(通常→逆手→スクワット→高め→低め→連続)+トスバッティング(1年はティースタンド)
③走塁(駆け抜け→盗塁→第2リード)


①シャドウピッチング+ゴロ・フライ捕球

キャッチボールの重要性は言うまでもないですが、投げ方の矯正はなかなか難しいです。


手投げになる選手、肘が上がらない選手、何とも言えない独特な投げ方をする選手…。


様々いますが、キャッチボールの最中に修正をしすぎると、せっかくの時間を止め、そうじゃないからと修正・矯正に時間をかけるとキャッチボール相手も時間の無駄になってしまうし、本人も自分なりでない投げ方で、しかもたいして投げられず、悪循環だと思っています。


もちろん矯正できないままになっている上級生もいますが、低学年に関しては、ここは敢えて、キャッチボールの時には1-2回の指摘(名前を呼んで「肘ね!」とジェスチャー込みで伝える)に留めています。


そこで矯正に結び付けるために必要なのがこういった端っこでやるときのトレーニングです。


前置きが長くなりましたが、低学年でシャドウピッチングを練習させることで大事なのは「下半身&体幹&肘の出方」だと思っています。


写真や動画の用意がないので恐縮ですが…、右投げの場合、右膝をゆっくり曲げ、体ごと沈ませ、3秒数える→体にその重さを感じさせながら、右膝を曲げて体が沈んでいる状態で肘から押し出すようにゆっくり投げる。


腕は早く振る必要はありません。
体を沈めた「重さを感じ」ることが大切です。


ヒップファーストと最近は言うようですが、あくまでピッチャーとしてのシャドウでなく、体幹、重心を意識するためのシャドウです。
肘の出方ですが、シャドウの場合、大げさと思うほど肘を前に出すことを意識させた方が良いです。
素振りするときにミートポイントを前にしろというのと同じで、実際投げるときはこんな風にはならないけどシャドウのときは意識しようと実際投げる時とは別物だと考えさせると良いと思います。


これについてはチームでは1つ上の世代の監督からの宿題としてうちの息子たちも毎朝やっていますが、50も100もやる必要ないですが、10-30くらいを毎日やることは大切だと思います。


ゴロ・フライ練習は先ず選手同士で1対1となり、下からバウンドも無いくらいのゴロを出し合います。
グローブを立たせてしっかりと体の前で捕る練習を繰り返します。


ポイントは「捕ったところで止まる」ということです。


ただおざなりに転がし合っても意味がありません。
人数が余る場合はコーチが対応してもいいですが、ある意味この程度の練習は子供同士でやり切ることが必要かなと思っています。
我がチームでは端っこであろうとメインであろうとどんな時でもこれを15球4~6セット行います。
バウンドも無いくらいと書きましたが、これは相手への思いやりでもあります。
もちろんうまくいかなくて横手投げで変に投げてしまう選手も出てきてしまいますが、選手同士で完結させるための練習としてはポジティブに「思いやりだよー」と言ってあげるにすぎません。


それが終わると今度はコの字にボールを置き、捕球所作・足の運びを練習します。
腰は落とすが体は正面を向き、足の運びで頭を上げずに移動しながらボールにタッチします。
大人と子供の体つきは違いますので、足の運びなどが見本としづらいので選手同士で上手いと思う選手の真似をしてごらんと促すようにしています。
こちらも6か所捕りをグローブ無・有で2周ずつ行います。


このゴロ捕球一連を私は選手たちに「つまらない練習」と言ってやっています。


毎週毎週キャッチボールの後、「監督、次は何やりますか?あー、つまらない練習だー!」と同じ話の繰り返しです(笑)


②素振りメイン(通常→逆手→スクワット→高め→低め→連続)+トスバッティング(1年はティースタンド)

うちの息子は早生まれで体も小さかった(今も小さい)ですが、チームの中では肩が良い方です(一番ではありません)。


直ぐにそれが素振りの成果だと思いました。


低学年の筋トレの問題は置いておいたとしても、腕立て伏せやってみろと言っても続かないですよね。


素振りは前述の監督からの宿題でこれも毎日頑張った成果が肩の強さに繋がっているのかしらと思ったのです。


ただやみくもに振ってもしょうがないので工夫を凝らしています。
それが上記の方法です(オリジナリティは無いです)。


ただ90回振るのはなかなか大変でも、通常→逆手→スクワット→高め→低め→連続と15本ずつ振れば90本、うちはそれに最後仕上げとしてもう1度通常で10本で100本となります。


逆手は脇を空けないため、スクワットは下半身強化のため、あとはコース打ちと思っていましたがこれも低学年にとっては意識させることは難しいので、説明は1度切り、あとは逆手逆手!とか言ったりしているだけです。


もちろん理解しながら出来たらいいですが、理解の先を考えた時脇がどうとか、下半身がどうとか頭でっかちになってほしくはないので、バリエーションとしてイレギュラースイングを指導しています。

③走塁(駆け抜け→盗塁→第2リード)

低学年で実は一番難しい練習が走塁かなと思います。


先ず、低学年は「真っすぐ」走れないですよね。


線を引いたって、目先に目標定めろと言ったってニコニコしながら蛇行運転。



こればかりは空間認知と同じで体幹や下半身の使い方がまだできていないからでしょう。
ある時急にまっすぐ走るようになりますので真っすぐ走れと言いながら気長に待っています。


さて、走塁の難しさは、ルールや状況が影響してくるからです。
駆け抜け→オーバーラン→リード→盗塁→帰塁→ゴロゴー→ライナー・フライバック→ハーフウエー…。
一言に走塁と言っても上記に加え、アウトカウントや試合展開によって左右されるので選手達はたまったもんじゃないですよね。


低学年ということで考えるとサーキット練習メニューとしては駆け抜け、盗塁、第2リードを中心で行っています。


ベースの踏む位置、駆け抜けた後、何で振り返るんだろうといった基本から、盗塁・帰塁、第2リードからのゴーバックの繰り返し繰り返しです。


実践では更に広い視野と感が必要な走塁ですが、上記のメニューに加え、我がチームでは短距離のスペシャリストの選手パパがいるのでたまにメソッドとしてのトレーニングも取り入れています。


こんな感じでサーキットメニューを3か所に分け行い、集中して活動しています。


やはり動画や写真がないとイメージがわかないことだらけとなってしまいましたが、それは今後の課題ということで…。

vol.02 キャッチボール

キャッチボールって大切

どこのチームでもそうだと思いますが、キャッチボールの大切さを子供がどこまで認識しているかというと難しいところだと思います。


何も言わないと2往復もまともにキャッチボールができていない我がチームです。


ポロっとした捕球ミスでランナーが進む、失点に繋がる。
ちょっとした暴投でランナーが進む、失点に繋がる。


だからキャッチボールが大切。


大人にとっては当たり前の話ですが、低学年の選手たちは「アップの一環」と位置付けてしまっているケースが多いのではないでしょうか。


私は投げることについて1点、捕ることについても1点を中心にキャッチボールを教えています。

自分の頭の高さより低いボールを投げる

投げること:自分の頭より高いボールは投げないように意識させる。
捕ること:体の前で構えて捕る(準備が大事)。


野球のプレーで自分の頭より高いボールを投げてOKな状況は基本ありません。
必然的に頭より高いボールを投げなくなると、強い球を投げる→捕る方も準備が必要。


野球=気づきと準備と想像力


だと思っているので、グローブは目に入る位置=体の前に置いておこう、先ずはそれを準備としようと教えています。


あともう1つは送球ミスは、投げた選手だけの責任ではないと言うようにしています。
1塁手だとしても、捕手だとしても、中継選手だとしても、投げる相手に対してしっかり目標を作って(グローブの位置、声がけ、両手を大きく上げる)やろうと伝えています。


塁間ワンバウンド→フットワーク→遠投→全力→ピッチング

今面倒を見ているのは小学校1年~4年なので4学年ともなると体ももちろん体幹的にも大きな差があります。


我がチームの話だけで言うと2-4年はほぼ1年以上経験しているので、頭を超えない高さでのキャッチボールがピッチをあげたら「21mの塁間をワンバウンドで送球」、捕球する選手がよくタッチをする素ぶりを見せますが、タッチはいらない、先ずは顔を近づけて体の前で捕球!と、徹底しています。


塁間のワンバウンドの次はそれを「フットワーク(クイック)」でやります。
フットワークでやることによってプレッシャーもかかりますし、ゴロ捕球の役目も果たします。


良く半身で捕球体制をする選手もいるのですが、捕ることに重点を置いているのでそれもさせません。


キャッチボールをアップの一環とさせないため、常に緊張感をもって挑むように促しています。


フットワーク後は1人5球のみの「遠投」。
これも捕球する側はフライ練習だぞと声がけをしています。


更に遠投を終えたら10mくらいの距離で「全力キャッチボール」。
これもお互いの緊張感のためです。
相手の胸めがけて思い切り投げる時間を作ります。


最後は14mでの「ピッチングキャッチボール」。
ピッチャーをやりたいならここでしっかりストライクを投げるのを見せてくれと伝えています。
捕球する選手も普段はできないのに、キャッチャーとしてショートバウンドが来ると咄嗟の反応で良い捕球姿勢をできる選手もいるんですよね。


色々な発見があります。


ここまでを30分ほどかけて行います。

1年生はたくさんの成功体験を

1年生は入部したての頃はコーチと1対複数人でゴロを捕ってネットに向かって思い切り投げさせていました。
今もサーキットトレーニングをするときに取り入れています。


これも指導としては頭の高さより低くです。


ゴロの次はグローブを下で構えてそこに収まるように(捕れるように)ボールを下投げで投げてやる。
この時期は成功体験をどんどん増やしてあげたいので、出来ることから始めています。


もちろん普通にキャッチボールやりたいと言い出すので、そんなにやりたいならやってごらん!とあえて手助けせずにほっといてみたりもします。


そうすると、何で捕れないんだよーとか、しっかり投げろよーとかの声が飛び交いますが、たまたましっかり投げられたり、たまたま捕れたりの成功体験が彼らの成長に繋がっていくのかなと思っています。


1年生でも2-4年生でもこの練習の中で少しずつ
×キャッチボールボールはアップの一環
〇キャッチボールは一番大切なんだ
と、気づいてくれる選手が出てくればいいなぁと思っています。

今は避けてもいい

ボールが怖くて避けてしまう選手もいるかと思いますが、怖くないよ!避けるな!と、言っても1年生や始めたばっかりの選手は"怖い"んです。
1日1回くらいグローブを体の前に出して避けずに頑張ってみようと伝えますが、それでも避けちゃう選手はまだまだその段階なので必要以上には言わないようにしています。


自分の子供に言ってしまっていた過去は反省、、、。


人数次第な部分もありますが、監督でもコーチでもキャッチボールの時間に呼び出して、数分ずつ選手と直接やってあげるのもいいかなと思います。


ネットサーフィンで見つけて取り入れた頭ポンポン投げや、日鶴キャッチボールとかもまた紹介します。

vol.01 ブログ始動!

はじめまして。


小学校低学年の息子が2人いる父親です。




長男が1年で入部後からコーチをやらせていただき、今年からは低学年チームの監督を仰せつかっております。


低学年ならではの練習を熟考する毎日・週末の活動で選手たちの頑張りに応えられるような監督になるため、練習メニューから日頃考えることを記録していこうと思います。


いつか息子たちに読んでもらえたらなと願って。


練習メニューは年始からのものを保存してありますので、なぜこんな練習なのかを踏まえて投下していきます。